はじめに:野球挫折から大学英語教員への道
訪問ありがとうございます。以下は単なる自己紹介「だけ」ではありません。
エリートでも何でもない一般人(どちらかというとできない方)が英語で成り上がれるコツが詰まっています。
英語は苦手だけど、どうやればレベルアップできるのか、英語業界で仕事ができるように準備したい、など、英語学習のモチベーション維持のヒントがちりばめられています。
小学校時代:弱虫からわんぱくへ
泣き虫だったのでいじめられていたが、剣道を始めて精神的にも強くなる。
授業中挙手して「先生、僕いじめられてます。」で、いじめを克服。
卒業頃、通信教育に英語が加わり、 ‘one’ の読み方が「オネ」じゃないことに気づき、わくわく。
中学校時代:英語と出会った野球少年
担任の英語授業が面白く、英語が好きになる。
部活後にバッティングセンターに行くほど野球にはまる。
英語は得意だと思っていた。
友人の貸してくれたカセットテープにスパイスガールズ (Spice Girls) とスキャットマン (Scatman John) が入っていて、初めて意識して洋楽を聴く。
高校時代:英語に挫折した野球少年
野球を続ける。英語の文法の難しさに挫折、今まで得意だと「思って」いたが、成績は急降下。
他の科目も特に数学は赤点をとるほどに。
でも、他の科目よりもましだった英語と、物語が好きだったので、文学部系の大学を受験。
友人が貸してくれたスキッドロウ (Skid Row)、ミスター・ビッグ(MR. BIG)のMDをきっかけに、洋楽ロック・メタル好きに。
大学時代:野球も挫折した普通の学生
田舎から都会へ出て一人暮らし。野球を続けながら、英語と英米文学を学ぶ。
ツタヤで平日半額セールの時にレンタルしたCDをMDに録音し、歌詞をノートに書いてカラオケで歌えるように自分で練習。
映画館で見た映画『8マイル』に衝撃を受け、エミネムの「Lose yourself」を猛練習。その後、聞く音楽は hip hop 方面へ。
在学中ハワイへ4週間の英語研修プログラムへ。その間にスタメン落ち。
今までの「野球をやっていれば(就職さえ)何とかなる」が崩壊。
部活引退後は倉庫内作業・居酒屋・宅急便の早朝仕分けなどアルバイト。
冬の部活オフの時期に学園祭でライブした曲はグリーンデイのBasket Case とピストルズのAnarchy in the UK。
就職や将来を意識。TOEIC400点台。就職活動で内定をとれた時は嬉しかった。卒業旅行で行ったサイパンの街中で流れていた曲に衝撃を受け、早速練習する。
社会人:英語とは無縁の社畜
平日6時に家を出て22時に帰ってくる営業生活。
営業車のラジオを英語のニュースにするとか、近所のレコード屋で洋楽をあさるくらいしか英語に関われない。
大学院でステップアップを考え、勉強・受験。
正社員とは何かを経験、色々と勉強になる。社会人はお金も結構たまる。
大学院修士課程:英語・文学研究のたまご
金利のある奨学金に恐怖を感じつつも、学べることの幸せを実感。
図書館で英語文献を読み込む。音楽傾向はR&B方面に。
塾講師では英語を教えることの難しさや楽しさも学ぶ。
大学院卒の就活情報を調べていると、当時TOEIC800以上あるいは英検準1級で、通訳コーディネーターという仕事があることを発見。
TOEIC受験するも600程。研究の面白さにも気づき、博士課程へ。
大学院博士課程:専門性を意識した動き
さらに奨学金を借りて、相変わらず図書館で英語資料を読み漁る日々。
学会発表や論文投稿のため、アウトプットするためのインプットをより一層意識。
学会で若手の先生と話していると就職には「留学」「英語力」が必要だと聞く。
TOEIC 700、留学準備でもがいてIELTS 6.5。
イギリス大学院留学:挫折した野球少年もできるんだ
英文学系でMA(Master of Arts、日本で言う修士)取得を目指す。
授業でディスカッションするために日々、文献・資料を読み込み。た
だ、やってることは日本とあまり変わらなかった。日本での研究や、英語学習が役に立つことを痛感。
「留学で英語を学びたい」は日本で達成できることを実感。
イギリスの大学生は飲んだらクラブに踊りに行くことが多いので、聞く音楽もEDM系に。
非常勤講師時代:学業的には達成感、経済的にはどん底
帰国後TOEIC 925。専門学校や大学で英語を教え始める。
留学前後で「英語は英語で教える」風潮があったので、全部英語で授業をやる。(ただ、これは賛否両論。)
銀行から「クレジットカードの引き落としができません」と連絡が来て焦るほど、留学後にお金が尽きていた。
ギリギリの生活でも結婚してくれた妻に感謝。
任期付き教員:久しぶりの専任の仕事、だが地獄
TOEIC900点以上と留学経験が必須の募集にありがたく引っかかる。
大学で授業・研究をしながら、留学業務をする。
激務とストレスで大人がめったにならない溶連菌になる。
それでいて任期があり、妻と子供を養うのに次の仕事はどうするのか、という恐怖と戦いながら履歴書を送りまくる生活。
そんな中、授業で英語圏の文化理解を口実に洋楽を紹介し、歌ったり踊ったりし始める。
任期無し教員:やっとスタート
留学経験や留学業務経験など評価され、とうとう任期のない専任の仕事へ。
引っ越しで生活環境が変わるにも関わらず一緒に来てくれた妻と子供に感謝。
学内で英語授業、国際交流、海外研修の引率など、まさに今まで得た経験が活きていることを実感。
あきらめずに目標に向かって行動し続けることが大切と再認識。
そんな中洋楽をどうにかして教材に使えないか検討する日々。
まとめ
以上見てみると、野球バカの一般人でもイギリス大学院できること、狭き門である大学専任教員にもなれる、ということがわかります。
ただ、ある程度の努力とあきらめない気持ちはありましたが。
そして気づくのは音楽の存在です。
今までの人生、日々の何気ない生活の中で英語を意識させ続けてくれたのが洋楽です。
特に高校時代に文法で英語嫌いになりました。
そこで完全な英語離れにならなかったのは音楽のおかげです。
英語を学ぶ・教えることに今まで以上に音楽を活かせないのかと日々研究しています。
何かしら英語で悩んでいる人の助けになればいいと思います。