映画研究

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『ゴジラ-1.0』があぶりだす日本のトラウマとその救い

山崎貴監督『ゴジラ-1.0』(ゴジラ マイナスワン、GODZILLA MINUS ONE、2023年) 見たいと思っていたのがやっと見れた。 これはもっと早く見るべきだった。 特攻隊で濫用された武士道思想の展開...
映画研究

『アイアンクラッド』における「神の騎士」としての矛盾

ジョナサン・イングリッシュ監督『アイアンクラッド』(Ironclad, 2011) 13世紀のイングランドの雰囲気を描く映像作品を、と思い期待せず視聴したが、これは良かった。 前半から残酷戦闘シーンのオンパレード...
日本

『愛と誠・完結篇』が描く成就しない愛

『愛と誠・完結篇』(1976年公開、監督:南部英夫) 実写化映画3部作の最終。 こちらで2作目の雑感も書きましたが、 1作目:一般人 vs 不良 2作目:不良(スケ番) vs 不良...
映画研究

『続・愛と誠』におけるスポ根とスケ番の敗北

『続・愛と誠』(監督:山根成之、1975年、3.15) ここで第一作の雑感を書きましたが、第二作目の気づいた点を記録です。 引き続き演技の時代を感じますが、色々と学べます。 前回は、主人公誠...
映画研究

山根成之監督『愛と誠』が描く昭和の男性像と女性像

山根成之監督『愛と誠』(1974年) 原作:梶原一騎、作画:ながやす巧。(『週刊少年マガジン』(講談社)1973- 76年連載. 梶原一騎のスポコン世界観や1970年代がどんな感じかを知るために視聴。 正直、演技の...
映画研究

『マイ・プライベート・アイダホ』と90年代アメリカ若者の迷走

大学院時代にジャック・ケルアック『路上』(On the Road, 1957年)を読んだ際の記憶がよみがえてきました。 『路上』では、戦後のアメリカの若者のもやもやを、 車での移動 ジャズ 酒 性 禅...
映画研究

『ヒマラヤ杉に降る雪』における戦後日米摩擦と救済

スコット・ヒックス監督『ヒマラヤ杉に降る雪』(Snow Falling on Cedars, ケネディ/マーシャル・カンパニー、アメリカ、1999年,) 原作:デイヴィッド・グターソン(David Guters...
映画研究

ダニー・ボイル監督『イエスタデイ』が描く異文化融合の前提

ダニー・ボイル監督『イエスタデイ』(Yesterday, イギリス・アメリカ、ワーキング・タイトル・フィルムズ、2019年) イギリスと音楽に関して調べていて出会った映画。 ダニーボイル監督ということで興...
映画研究

大友克洋『AKIRA』における日本の退廃

大友克洋『AKIRA』(1988年アニメ映画)を見て感じた点を考察。 40年前にこんな漫画やアニメができていたなんて。 小学生の頃、実家の棚にあったなぁ。兄が読んでいたのだろうか。 その時は妙に凝った絵柄だなぁ、と...
スポーツ

インド映画『ラガーン』におけるクリケット、税負担、分断と団結

アシュトーシュ・ゴーワリケール監督『ラガーン』(原題:Lagaan: Once Upon a Time in India)アーミル・カーン・プロダクション(2001年、インド) 良い映画でした。 ゼミでクリケットのことを...
映画研究

映画『テルマ&ルイーズ』が描くアメリカ女性の自己

『テルマ&ルイーズ』(Thelma and Louise、1991年、アメリカ) 『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』など制作したリドリースコット監督の女性二人組のロードムービー。 今までノート...