現場は「英語で」なんて求めてない。上からの独りよがりな押し付け
この記事の結論ですが、アンケートの結果から
- 一般的な大学生の86.4%が英語は日本語で教えてほしいと
- 英語以外の授業に関しては98.5%が日本で教えてほしい
- 日本の公用語は87.5%が日本語が良い
以上です。
これについて深堀していきます。
調査対象
スポーツ系学科1年生
英語コミュニケーション科目(選択)
66件の回答
英語の授業について
「英語は全て英語で教えてほしい。」4名
「英語は日本語で教えてほしい。」57名
以上二つは答えを用意しておいて、あとはその他で自由記述で1名ずつ回答がありました。
数名英語で教えてほしい学生の声がありますが、大部分は日本語で教えてほしいと言ってます。
英語以外の授業は
1名、英語でやるべきと答える学生がいましたが、65名が日本語で教えてもらいたがってます。
こんな中、英語化進めようなんて、おかしくありませんか?
学びたがってる学生が、いやなものを押し付けられる、そんなことできますか?
公用語について
8名英語化が良いと答えましたが、56名が日本語が良い、と答えてます。
この質問はかなりいきなりだと思いますが、87.5%、母語で生活したいということです。
特に公用語についての知識など、説明はせず、いきなり聞いてみました。
考察:英語授業は日本語で。日本は日本語で。
いたって普通ですが、結論は教育は基本母語で。
そして生活も母語で、これは結論です。
私はちなみに大学で英語を教えています。
また英語学習や英語教育を通して、かけがえのない体験を得てきました。
前提ですが、英語学習を含む外国語学習は尊いものと信じています。
しかし、国の政策や教育機関の浅はかな方針で今まで日本語でやっていたものをわざわざ英語化することに意義を感じません。
上のアンケートのように現場の学生にも需要はありません。
全体でなく、たとえば外国語系の大学でもともとそういう方針だったとか、
選択科目で
少人数で
学生の英語力がTOEIC700以上
などであれば
英語でやってみる選択肢があるのは良いと思います。
何でもかんでも「英語だ~」に関しては英語教員として反対です。
以前こんなこと書いたので
少しまたぶり返して、学生アンケートをふとしてみようと思ってここまで書いてみた次第です。
まっとうな英語教育を
「教育ポリコレ」に惑わされない教育を
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